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2021.11.12 福島こどものみらい映画祭
2021.11.12 | 福島こどものみらい映画祭
映画を作ることで、新しい誰かと、新しい自分と出会う
えいがっこ!にはそんな想いを込めました。
10歳〜16歳を対象とした
映画監督・プロデューサーによる
”映像制作を通じてコミュニケーション能力の向上”
を目指すワークショッププログラムです。
ジンジャースタジオ代表・映画監督 永田琴
私は映像制作を通して常々、「コミュニケーション能力」の必要性を感じてきました。
映像制作は、小説を書くように一人で出来るモノではありません。そのため多くのスタッフに考えを伝え、意思疎通を図り、一丸となって撮影を行います。もちろんスタッフだけでなく、役者達にも同じように気持ちを伝えていかなくてはなりません。
私は自分の考えをクリアにする訓練を余儀なくされました。ぼんやり思っていること、ただ感じていることを限りなくハッキリ明確にしていく作業です。「自分が今、何を考えているのか?」という自問自答を繰り返しながら、同時に「考えること」の重要性について強く感じるようになりました。
最近、言われたことを考えることなく行動に移してしまう若者に出会います。そういう子は失敗してもなぜ失敗したのか原因を究明できません。考えずに行動してしまった結果です。そんな時、私はなんとなく寂しさを感じてしまいます。
せっかく「考える力」「感じる力」を授かって生まれてきた私たちなのに、と。
そして今、映像はとても身近なものになりました。
携帯電話やデジタルカメラなど、常に身近にビデオカメラがあるのではないでしょうか?子供たちはすぐにその使い方を覚え使いこなします。私はその速さに心から驚かされます。でもそれが現代っ子なのです。
だけどきっと… 何を撮るべきかを考えてまでビデオを構える子は少ないと思います。(それはそれで素敵なことなのですけど)
コンピューターやゲームなんかの機械には難なく向かい合えるけど、友達に向かって自分の意見を言うのはちょっと恥ずかしいと感じている子供たちに、そしてまだ「考えること」に慣れていない子供たちに、楽しく映像を撮りながら「自分の考えていること」に目をむけ、それを伝えることでコミュニケーション能力を身につけて欲しい。そんな想いでこの映像ワークショップを始めることにしました。
ワークショップの最後には作品の発表会もあります。
自分の考えたことを見た人がどんな風にうけとるのか?そしてまたその感想を自分がどう受け止めるのか?
この様なやりとりは、私自身、映画を制作する上でとても大切なことだと感じてきました。そんな機会を映画人だけでなく、映像を制作した子供たちに体験してほしい。
子供たちは、このやり取りを通して自分の考えがどれだけ人に伝わったのか確認出来るでしょう。そして又、新しく自分を見直したりもできるでしょう。
このプロジェクトは、子供たちだけでなく、私たち大人にとっても素晴しい発見の場になることを願って‥‥
まずは、「何を撮るか」を考えます。
ただ撮りたいものを考えろと言われてもそう簡単に思い付くとは限りません。ワークショップでは本来の映画と同じように台本を用意し、ゲーム形式で、身近なもの(もしくは人)を思い出したり、(例えば「自分の部屋の机の上にあるもの」とか「お気に入りの服の色」とか)考えたり、想像し
たりすることから始めます。記憶によく残っているものはきっと自分たちの気になっているものや好きなものだからです。それを書き留めて、「考える」練習をします。次第に頭の体操にもなります。そして、書き留めたものを整理して撮るものを決めます。こうした方法で完成する作品は、結果、自分を撮ったポートレート映像作品になる予定です。
「作る」というのは映像を撮って、素材を編集して完成させるまでをいいます。ワークショップでは自由に延々と撮影するのではなく、最初に決め た被写体の必要な映像を狙って撮ります。それはさながら一枚のフィルム写真を撮るように。そうすることで決断力が問われます。ビデオだからと いって、撮りたいものが撮れるまで延々と撮り続けるということはしません。撮り終わったら、指導のもとコンピューターに素材を取り込み編集します。編集をすることで、撮っただけの素材がどんな風に見え方を変えるのかを驚きと共に体感するでしょう。この作業は例えるならパズルのような作業です。並べたり、並べ替えたり‥‥そうして自分の納得のいくものを完成させます。
出来上がったものをそのまま本棚に入れてしまっては意味がありません。映像は文字や言葉と同じくコミュニケーションです。だから誰かに「伝え て」始めて意味があります。ワークショップでは、まず一緒に作った仲間達に「伝え」ます。 自分が考えて創ったものは仲間達にどんな風に受け取られるのか?その答えを聞くのはとても緊張することだと思います。 でもだからこそ意味があるのです。思ったように伝わった、伝わらなかった、嬉しかった、悔しかった‥‥等々、映像コミュニケーションの面白さを体験します。
永田 琴 ・ ながた こと
映画監督、脚本家。1971年大阪府生まれ。関西学院大学商学部卒業。
岩井俊二監督の元で助手を務めた後、2004年『恋文日和』(オムニバス映画)で劇場公開デビュー。
2007年『渋谷区円山町』、第20回東京国際映画祭正式招待作品『Little DJ~小さな恋の物語~』が公開。
同年、資生堂主催の企画展「スクリーンのなかの銀座」(2007年ハウスオブシセイドウにて開催)に於いて短篇「WOMAN」を出展した。他にも企業ブランディング映像として、Nestlé、ワコール(wacoal)等で短編を発表している。
近年では、WOWOW連続ドラマW東野圭吾『分身』(長澤まさみ主演)、同枠で東野圭吾『変身』(神木隆之介、二階堂ふみ主演)など医療サスペンスにも積極的に取り組んでいる。
2013年ドラマ『イタズラなKiss 〜Love in TOKYO』(未来穂香、古川雄輝主演)では中国を始めアジアで絶大な人気を得る。
最新作は、2014年公開の『シャンティデイズ 365日、幸せな呼吸』。同タイトルの小説(祥伝社文庫)も執筆した。
2011年ginger studio株式会社を設立し、子どものための映画ワークショップ「えいがっこ!」を主催。映画制作を通じて子どもたちのコミュニケーション能力の向上をめざすプロジェクトを立ち上げるなど活動は多岐にわたる。
www.kotonagata.com
ジンジャースタジオ株式会社
映画監督永田琴が2011年に設立。人を励ます、元気づける、刺激するという意味をもつジンジャーを社名に、その様な活動、作品をのこしていくことがテーマ。
えいがっこ!のプロジェクトが最初の活動となる。
掲載日 : 2016.02.20 | コンパスナビマガジンに掲載されました。
掲載日 : 2015.12.16 | 繊維ニュースに掲載されました。
掲載日 : 2015.12.16 | 繊研新聞に掲載されました。
掲載日 : 2014.08.22 | マイナビニュースに掲載されました。
E-mail : info@eigakko.com
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